政府が今年の経済運営計画を修正したことを受けての解説と提言がなされています。
修正の骨子は、経済成長率を5%前後から4.5%程度に抑えるかわりに、物価上昇率を3%水準から4%水準に引き上げた上で安定させるという内容となっています。
韓国では、昨今、物価が予想を超える勢いで上昇しており、さらに今年下半期には公共料金の引き上げも予定されているなど、家計にかかる負担はますます深刻な状況となっています。
また、物価抑制のための金利の引き上げは「家計負債(主に住宅ローン)問題」にも大きな影響を与える点にも言及しています。
「二兎を追うものは・・」の諺を引き合いに出し、「(経済)成長」と「物価安定」の両立の難しさの例えとし。。
現状、最優先すべき点は「物価の安定」だとしつつも・・
「資源配分の効率性を最大化すること」が重要であると指摘しています。
物価安定のために緊縮財政を採らざるを得ないとするならば、既に市中に出回っている資金のみでも経済成長と雇用拡大に資する使途に振り向けるべく、可能な限り政策的な配慮をしていくべきであるとの提言をしています。
「物価の安定なき経済成長」は「砂上の楼閣」である・・として政府の経済政策への厳しい注文で解説は締めくくられています。
上記「ニュース解説」は、KBSのサイトの以下のページで(ストリーミング動画による)視聴が可能なほか、解説の内容(スクリプト)をテキストベースで閲覧することも可能ですので、ご興味のある方はアクセスなさってみてください。
http://news.kbs.co.kr/special/digital/newscomm/2011/07/04/2317955.html